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新旧2作でこれだけ違う!『キノの旅』の「大人の国」での描写の違い6選!

キノの旅
記事内にアニメ好きによる広告が含まれています。

過去、数回にわたりリバイバルされている
不朽の小説、アニメである
キノの旅

(出典元:キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 公式サイト)

このアニメのハイライトの一つは、
主人公キノの出生の秘密に迫る
「大人の国」のエピソード。

このエピソードは2003年に放送された旧作、
2017年に放送された新作の
両方で扱われている大事なエピソードです。

 

この同じエピソードなのですが、
旧作と新作で演出に沢山の違いがあることは
ご存知でしょうか。

その中で、筆者が特に面白いと思ったポイントは
6つあります。

  • 「大人の国」の色
  • BGMを使う場面の数
  • 「教育」を実施する場所
  • 「大人」になるまでのおもちゃ
  • 「少女」や「旅人」の瞳の色
  • 「少女」の両親の出迎え方

今回、この6つのポイントについて、
解説と考察をしていきたいと思います。
是非、最後までご覧ください。

 

なお、この記事で使用しているスクリーンショットは、
特別な記載がある場合を除いて
どちらもdアニメストアに掲載されている作品を
スクリーンショットとして利用しています。

キノの旅(旧作)の第4話はこちらから。
キノの旅(新作)の第11話はこちらから。

dアニメストアをご覧になりたい方は、
こちらをクリックしてみてください!

 

 

①「大人の国」全般に使われている色

まず1つ目は、新作の方で使われた演出。
「大人の国」で全般に使われている色があります。
それが、こちら。


スクリーンショット (左:旧作 右:新作)

新作の「大人の国」では、
赤い色がまるでフィルターのように
全般に使われています。

国を覆っている考え方などを象徴しているのか、
両親がいる家の中や教室では
更に強い色でフィルターがかけられます。


新作のスクリーンショット

旧作では口調などで表現していますが、
新作では見た目でも分かりやすく
表現するようになっているのですね。

フィルター色はなぜ赤色なのか?

さて、このフィルターとしての色に
なぜ赤色が採用されたのでしょう?
赤色が持つ危うさ以外にも、意味があるのでしょうか?

ここは完全に想像になるのですが、
「オズの魔法使い」に登場する
エメラルドの都を意識したのでは、と思っています。

 

エメラルドの都の正体は
色眼鏡でそう見えていただけの
まがい物の綺麗な都

この「まがい物の綺麗さ」を象徴する
緑の対となる赤色を選択したのでは、
と考えています。

 

②BGMを使用する場面の数

2つめは、「大人の国の中」でBGMを使用する場面の数。
旧作の方がBGMを使用する場面が多く、
新作の方が使用する場面が少ないのです。

具体的には、
旧作では5つの場面でBGMが使用されていますが、
新作では1つの場面でしかBGMがありません。

また、BGMを一番盛り上げている場面の違い
押さえておきたいところ。

新作では「大人の国」を出た場面で。
旧作では、エルメスに跨り走り始めた場面
BGMが一番大きくなっています。

BGMの違いで「大人の国」の中での
少女の孤立感を際立たせているのも
面白い演出ですね。

 

③「教育」を実施している場所

3つ目は、「大人の国」の中で
少女を含めた子どもたちが
教育を受けている場所の違いです。

旧作では講義室のようなすり鉢型の部屋ですが
新作ではむしろ教会のような場所になっています。


スクリーンショット (左:旧作 右:新作)

この場面では先生として立つ人の口調も違います。
講師のように話すか、教祖のように話すか
視聴者に与える印象が大きく変わっています。

この「教育」は「大人の国」の根幹をなします。
どちらも恐ろしい場面なのですが、
新作の方がおどろおどろしい印象ですね。

ただ、個人的には旧作の方が
通常の生活の中に紛れているようで
空恐ろしいです。

 

④「大人」になるまでのおもちゃ

折り返しにきました。
4つ目は、少女が朝に触っている
「大人」になるまでのおもちゃです。

旧作では汽車、線路をイメージさせるものが、
新作では階段をイメージさせるもの
おもちゃとして登場しています。


スクリーンショット (左:旧作 右:新作)

旧作の方では徐々に笑顔を取り払い、
「決められたルートを走るもの」として
汽車を完成させています。

一方の新作では
「階段」の下に子供が、上に大人がいて
登っていくものとして描かれていますね。

こうしたアイテムの違いも
時代の違いにより思い浮かべる
「大人」のイメージの違いかもしれませんね。

 

⑤「少女」や「旅人」の瞳の色

ここでは、①でも登場した色について。
実は「少女」や「旅人」の瞳も違います。

まずは少女から。
旧作では黒からグレーの瞳ですが、
新作では紫色で描かれています。


スクリーンショット (左:旧作 右:新作)

また旅人の瞳の色は、
旧作では同じくグレー寄りで描かれますが
新作では青い色で描かれています。


スクリーンショット (左:旧作 右:新作)

特に旅人の瞳の色は、
新作で度々登場した鳥の色と同じ。

スクリーンショット (新作)

つまり、旅人の瞳の色は
「自由」「外の世界」を象徴する色として
表現されています。

そして、紫とは赤と青が混ざった色。
つまり、国の教えと旅人の考えが混ざった色。
少女の生い立ちが上手く表れていますね。

キノの瞳と少女の瞳の色が違う⁉

そして、この11話で登場する少女は
当然、物語の主人公キノです。
ただ、実は新作のキノは
このエピソードだけ瞳の色が違います!

基本的に新作のキノは
瞳の色が緑系の色で描かれています。

出典元:dアニメストア(キノの旅新作 第1話より)

それが、このエピソードだけは
紫色で描かれているんですね。

スクリーンショット (新作)

つまり、このエピソードで
少女やキノの瞳の色を紫にしたのは
意図的に行ったということです。

ただリメイクするだけでは無く、
きちんと製作側も
いろんなデザインに意味を込めて作り直している。
これは作品が愛されている証拠ですね!!

 

⑥「少女」の両親の出迎え方

最後に、「少女」の両親の出迎え方。
仕事を「やりたくない物」としたとき、
どんな行動をしているのかが違います。

旧作では、ボーっとしている所から
少女に声をかけられ、ようやく対応する、という
流れです。


①だらけている


②声をかけられ入り口を見る


③応対する
スクリーンショット(旧作)

一方、新作の方では
父親の声優さんが「んん…」という声を出して
「嫌なのが来た」という感覚を出してから
にこやかに対応を始めます。
また、少女の母親は姿勢を正してますね。


①入り口には立っているが「んん…」と声を出す


②にこやかに対応を始める
スクリーンショット(新作)

これは予想ですが、「仕事をさぼる」時の行動が
持ち場につかずにただボーっとするのか、
持ち場にはついて「仕事来るなよ」と思うのか。

こうした違いが、時代を反映しているかもしれません。
ちょっとした違いですが、面白いですね!

 

まとめ

如何だったでしょうか?
今回は、キノの旅の「大人の国」について
旧作と新作の違いを6つ紹介しました。

  • 「大人の国」の色
  • BGMを使う場面の数
  • 「教育」を実施する場所
  • 「大人」になるまでのおもちゃ
  • 「少女」や「旅人」の瞳の色
  • 「少女」の両親の出迎え方

の6つに違いがあることが分かりましたね!

 

時代を経るごとに描き方は変わりますが、
キノの旅という不朽の名作も
時代と共に描かれ方が変わっています!

もし、また10年後などに新たに描かれるとしたら
どんなキノの旅が出来上がるのか。
想像する楽しみも生まれそうですね。

 

ちなみに、キノの旅はこの時代だからこそ
触れてみることで思考を深めてくれる
非常に良い作品だと思っています。

観たことないよ、という方は
是非是非、こちらからアニメを観てください!

他にも、このブログでは
いろんな作品の解説、考察もしています。
キノの旅の「キノ」の本名はこちら
葬送のフリーレンの「フリーレン」についてはこちら
呪術廻戦2期第5話についてはこちら

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